2008年9月21日日曜日

80921 日本テレビ9月18日の番組について その7


それにしてもこの番組でもっとも落胆させられたのは早稲田大学大槻教授の扱われ方であった。



あれではまるでただのお飾りというか、相棒を際立たせるためにわざわざ客演をしにきたかのようにさえ見えてしまう。



念のためにこれは予め言っておくが、大槻教授の言っていることは正論ではあると思う。(註)



もし、自分がこのようなことをしている立場というのでなければ、自分も大槻教授と同じような論理でもってジュセリーノという「預言者」についても疑惑を申し述べるだろう。



たとえばこのブログのコメント欄にも掲載した「江戸工人」さんのように、そういう物理学であるとか自然科学の立場から「予言」というものを否定したり、地震のメカニズムというものから「(場所や日時までも特定した)地震の予知というものは現時点では絶対に不可能」だと明言されている方もいる。というかそれがあたりまえのことなのである。



しかし、「オカルトを信じている」信者に向ってそれを言ってみたところで全然効きはしないだろう。なにしろ相手はそもそも「科学の徒」というのではないのだから。



それが「オカルト」というものの厄介なところであり危険なところでもあるのだが。











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(註)大槻教授は「大学の物理学の教授」という立場から、このジュセリーノという予言者の言い分のおかしなところを指摘した。しかし、大槻教授があの番組で展開したのはオカルト一般に対する反論というものであり、普遍的な意味での「予知夢の否定」にすぎない。それをここでジュセリーノに対してやってみてもしかたのないことなのだ。ジュセリーノについて、その予知夢を否定するというのであれば、もっとジュセリーノの言っていること、人物情報というものに明るくなければ無理だろう。つまりどうしても「物理学者」の出る幕ではないのだ。これは松尾貴史にしてもデイブ・スペクターにしても「オカルト否定派」という立場でテレビに出て、そしてものを言っている人たちすべてに共通する悪いところでもある。彼らの方法論では、せいぜいがオカルト番組を送り出しているテレビ番組製作者の「罪悪感」というものを少しだけ軽くするくらいのものだろう。しかし、それではテレビのオカルト番組における「エッセンス」としては成立はするのかもしれないが、現実の問題として彼らの方法論でもってしてはオカルトというものを完全に徹底的に否定できるかというと、実はあまり「効力」というものは期待はできない。でなければ、ジュセリーノの予言なんてのがこんだけ世間に跋扈して、東海地方がこのニセの予言者のためにデマ騒ぎになるなんてことが起きるはずがないだろう。





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akgoodco1224 at 01:00 │コメント(0) │ジュセリーノ予言の真実 | 反カルト・非オカルト 13拍手