2007年8月23日木曜日

070823 「予言」をテレビでやるということ

 
【ジュセリーノ予言の真実 0823】 「予言」をテレビでやるということ
まあこれについてはいろいろと思う部分はあるのだが、純粋な意味での個人的な意見というよりも今の自分の「立場」というものがそう言わせるのだと思っていただきたい。

自分は(個人的には)オカルトをテレビでやることについては別にかまわないことだと思っている。
たとえそれがその実在の可能性について肯定的なスタンスで番組が作られていてもだ。

ただし、「嘘」は良くない。嘘であるのならばそのことは番組の中あるいは終わりにちゃんと明らかにするべきであろう。それが(バラエティ番組の)最低限のマナーというものだと思うのである。

で、話は変わる。あるテレビ関係者からのチクりのメールがあった。
前にも少し触れたが、やはり日本テレビで9月に放送予定の特番からはジュセリーノによる「未来の災害の予言」のコーナーはスッパリとなくなるそうである。
というかテレビ局はそういう判断をしたということだ。

どういう形になるのかはわからないものの、ひょっとしたら「ジュセリーノ」そのものも扱わない可能性も出て来たということだ。それについてはまだはっきりとしていないようだ。おそらく8月中にはその方向性は決まるとは思うのだが。

まあしかたがないのではないか。もしテレビ局がこの時期ジュセリーノの災害の予言なんてものを堂々とオンエアしたりしたら非難を浴びることはまちがいはないことだからだ。
ところが当の当事者であるニラサワ氏はこのことがよくわかっていないようなのだ。もし本当にそうだとすれば皮肉なものだ、というか滑稽な話でもある。

なんと、ニラサワ氏は「テレビで予言を扱うのは難しいかもしれない」と言っているらしいのだ。
違うだろう(笑)。

普通に、テレビ局がジュセリーノの「予言」について扱わないのはそれが「予言」だからではない。

ジュセリーノの予言の嘘というものがブラジルでもこの日本でも知れ渡ってしまったからに過ぎない。当ったかに見えるものだけをチョイスするのが難しいというそれだけのことだ。

今更、「億」という大金をつぎ込んで作る番組に、誰が好き好んでそんなものをねじ込みますか。ボランティアじゃないんだからさ。

民主党の衆院議員のブログがいわゆる「炎上」してしまい、当の議員も引っ込みがつかなくなってブログが放置状態のままである。

何がよくないかといえば、ジュセリーノが紛い物の予言者であることが問題なのである。
そんなことを見抜けない馬鹿者が国会議員をやっているということが問題視されているのである。

それと同じことが、もしテレビでこのジュセリーノによる災害の予言なんてものを扱ったときには起きてしまうことは間違いのないことだろう。
だから扱わないのだ。

それがそのニラサワ氏にはわかっていない。
というか「わかっていない」という振りをしているだけなのかもしれないが。「いちかわ・ひろし」氏の推測に則って言うのであればだが。

※ どうやら過去的中した事件に関する予言でジュセリーノの予言コーナーを構成するらしい。どういうものになるのか皆目見当がつかないが(笑)

【追記】
9月25日のその番組を見た後の感想である。
「酷い内容だったな」に尽きると思う。信じられないようなお手軽な嘘というか虚構てんこ盛り沢山という感じで開いた口が塞がらないとはこのことか。
うっすらとは危惧していたことだが、この番組は日本テレビの番組ではあるが、製作はテレビ朝日の年末のたけしの番組同様に「オフィス・トゥー・ワン」

この番組もまた完全にこの「オフィス・トゥー・ワン」による完全パッケージ番組であったのだ。

それが故に、ということなのだが、至る所まるでボロだらけといってもいいような内容だったということでもあった。

昔、誰かが言っていた例えなのだが「まるで良く焼けたサンマのように簡単にバラして身を削いで骨だけにできる」ような馬鹿番組というものにこの21世紀にお目にかかれるとはついぞ思ってもいなかった。

こんな番組を作ってオンエアできるというということは、ひっくり返して言えばそれだけ今地上波のコンテンツが貧弱化しているということなのだろう。

本当の意味で、有能な番組制作能力のある人間ならテレビの世界、今更このような民放のバラエティ番組の制作の世界にしがみついている理由などないわけだしな、と淋しくもあった
が。
平均視聴率で10%を越えて喜んでいる連中というのも脳天気なものだ。自分等にはもう未来などないと宣告されたも同然だというのに。