2007年7月27日金曜日

070727  予言のカラクリと予想のシステム

 

※この記事は元々7月25日に日本対サウジで日本が負け、イラク対韓国でイラクが勝ち、決勝がサウジとイラクで争そわれることが決定した直後の0725(記事では0724)の直後に書いたものです。


自分がサッカーアジアカップの結果を当てていたことに関して結構な数のメールがきている。

しかしなぜか「それがどうした」とか「だからといってジュセリーノの予言がたいしたことではないということにはならない」みたいな予防線を張ったような論調というか書き方をしてくるような(おそらくは)ジュセリーノ予言信奉者のメールが多いのであるが。

なんでこんなメールが来るのか最初は腑に落ちなかったのだが、いろいろと見てゆくと、2ちゃんねる(のオカルト板にある「ジュセリーノの予言」というスレッド)に、この自分がアジアカップを予想していてそれが当っていると書き込んだ人がいたからのようである。

で、自分が大会前に書いたその予想というものをそのまま丸写しにする。

確かに過去二回連続して日本が優勝したアジアカップではあるが、前回前前回と今回とでは意味合いが違ってきているという現状の認識ができてない人間(マスコミで評論家と呼ばれている人たちである)が多いのは気になる。あとそれをそのまま鵜呑みにしている(J発足以降の世代のサッカーファン)が。

もちろん新規参入したオーストラリアがいるということも大きいのだが、それ以上に中東勢との力の差というものが開いているのだということを認めたがらない人が多いのである。これが怖い。

特に戦乱の収まったイラクのこの大会に賭けるモチベーションは異様なまでに高い。自分はこのイラクかサウジ、あるいはイランといった中東勢から優勝国が出ると予想している。カタールやUAEも侮れない。むしろ開催国(のひとつである)タイに入国できそうもないサウジがハンディか。

むしろまだこういう大きなトーナメント慣れのしていないオーストラリアや何故かアジアカップには勝てない韓国は準々あたりで姿を消すのではないか。


とこう書いたのである。

※結果は言わずと知れたことだけれどそのイラクとサウジで決勝が争われてイラクが勝利した。まあ自分の予想がズバリと的中したわけだ。(07.29追記)

それ以外にも オーストラリアが準々決勝で敗退(日本がPK戦を制して辛勝した) 韓国が何故かアジアカップでは勝てない(準決までは上がって来たのはお見事である。)

という個所も部分的には小当りである。

かように実をいえばサッカーの大きな大会のの行方についてならば予想を当てることはさほど難しくはないのである。

であるからして、自分は2006のワールドカップではイタリアを大本命に推してそれを当てているし、その前の2002日韓の時もブラジルを優勝の第三候補にして(大本命はスペインであった)それが当っている。(註)


「当らない」とすれば純粋な意味で予想を当てようとするのに必要ななにかを怠っていたり、あるいは誰かに(日本のスポーツマスコミとかだ)騙されてその情報を信じ込まされたりした結果に過ぎない。

そういうことを知らずして「優勝はイラクかサウジ」などと言っている人間の予想がそのままズバリ的中してしまうとそれこそ「予言」のように見えてしまうかもしれない。

しかし予想と予言は別のものである。

まあだからジュセリーノが「ワールドカップの優勝はイタリア」と事前予想してそれが当ったというのは、むしろジュセリーノの予言が予言ではなく、なにかを「元にした」一種の予想に過ぎないなということも思うのである。

でなければ逆に、地震や災害の予想がことごとく外れたり、あるいは大事件の予言には必ず前年前々年に似たような事件が起きていたりということの説明がつかなくなるからである。


※この記事は08.09に書き改めたものです。

追記

註 自分の実感としては2002の時には「予想を外した」という記憶しか残っていなかったのだが、葛飾の店の常連だった人から「あなたはブラジルを優勝の第三候補にしててそれで結構儲かっていたはずだ」という電話があった。

またそのときにアルバイトだった人間からも「店長の予想のおかげでプラマイゼロ近くまで収めることができてましたよ」という伝言があった。

記憶には残ってはいなかったのだが確かに当時のメモ(PCのハードディスクに残っていたもの)を見ると、自分は「スペインかイタリアがドイツ()を抑えてどちらかが優勝」の線で優勝の予想をしていた。で、そのスペインとイタリアではスペインの方がまずもって勝てるであろう。そのままスペインとドイツではスペインの方がコンディションの差からスペインの方が勝てる」と予想していたのだ。

つまりは、あの誤審さえなければ自分の予想もそんなには外れてはいなかったといえるのである。自分が予想の際に一番欠けていたのはサッカーに必ず隠然として存在する政治的な駆け引きというものを計算しなかったということになるのか。
だとすればひょっとしてあの「誤審」が一番有利に働いたのは優勝したブラジルだったかもしれない。

罪なことをしてくれたものだ。あれさえなければワールドカップが開始してから延々繰り返されてきた悪習さえも断ち切ることが出来たかもしれないのにだ。

もう二国開催みたいな馬鹿げたことは止めにしてもらいたいと強く思った。
(2007.07.29)

知っている人も多いようだが、その自分がサッカーのことを書いているブログの人気が突然という感じで沸騰してしまい多いときにはアクセス数が9000を超えた日がでている。

アフリエイトとかで儲けたいとかの気持ちがあればこんな予言のブログなんて辞めてそっちに力を注いだほうがお利口というものだろう。
(07.08.20)