2007年5月18日金曜日

070518 「デマ」というもの

【ジュセリーノ予言の真実 0518】 「デマ」というもの

実は自分は知らなかったことなのだが「5月17日、日本をM12の地震が襲う」という「ジュセリーノの予言」がネット上で飛び交っていたらしい。

今さっきメールとかコメントの書き込みを見て知ったのだが。

しかし、そんな「ジュセリーノの予言」など聞いた事はない。おそらくは「たま出版」のHPにだって載っていないはずだ。

それどころか、自分がいままで巡回して見てきた「ジュセリーノの予言の一覧表」にもそんな項目はなかった。

メールには「ウィキペディアに載っていたのですが・・・」と書かれているものもあったのでウィキペディアのジュセリーノ(ジョセリーノだが)の項目を見てみると、いつのまにかその「5月17日、日本でM12クラスの地震が起きる」というのが、(繰り返すが)いつのまにか書き加えられていたのである。

迷惑な話だなぁ。まったく。一種の政争状態でついに半保護状態になっているけれど、だったらもう全部削除したほうがいいのではないのか?

こういう根も葉もない噂が飛び交う原因になるのであれば、最初からない方がまだましというものだろう。

それと、前から気になっていたことなのだが、ウィキペディアから「一覧表」としてリンクされているのがオリハルなんとかというサイトで、そこを見るとわかることなのだが非常に汚いのである。

いろいろな意味で。

まずゴチャゴチャしすぎ。あれでは何が正しい情報なのかがちっともわからない。

次に過去の当り外れの「成就」の検証だが、今年の1月と2月の分の検証をすっぽかしている。
非常に汚いやり口である。なぜなら、1月・2月の分を検証すればすぐにわかることなのだが、ほとんど外れまくった「予言」ばかりなのを塗布して誤魔化しているからだ。

なんのかんの言ってみてもこれが「予言肯定派」の実態というものだろう。
汚らしい連中による汚らしいやり口であるともいえる。

しかし、否定派の中にも問題あると思った。

メールで、「これでジュセリーノの予言がニセモノだということが広まったのでいいのではないか」などという人もいたからだ。

あるいは掲示板で、この5月17日の予言が外れたことをもちだしてきて、「ジュセリーノの予言は贋物」と強調する人もいた。

そういうものではないだろう。それがデマの怖いところだ。

「もともとジュセリーノの予言でないものが外れたとしても、それはジュセリーノの予言に対する反証にも否定する材料にもはじめからなり得ないからである。

しかもだ、逆にジュセリーノの予言を肯定する人たちの別の主張の部分を延命させてしまうことにもなりかねないのである。

それが一番嫌だ。
自分はノストラダムスの預言詩の馬鹿解釈騒ぎのときにも似たようなこと、同じことがあったのを思い出した。

そして一番困るのは、こういうことがあったとき、当の本人(ジュセリーノ)も、たま出版も、そしてテレビ朝日も、たぶん学研の「ムー」も、こんなデマが広まったことに対して何の責任なども微塵に感じていないのであろうということをだ。

きっと「迷惑な話です」とか被害者面をするのだと思う。

違う。繰り返し強調することだけれど、こういうデマが広がったことに関してもやはり彼らは加害者なのである。

改めて強調するが「ジュセリーノの予言」そのものがフィクションである。
そのフィクションの部分を隠したまま日本に広めようとしたことでやはり彼らには責任というものはある。

このようなデマが広がったという事実に対してもその責任というものはあるし、その「責任」は当事者が考えるよりもずっとずっと重いのである。

おそらくは、これからもこれと似たようなデマ騒ぎは一度ならずも起きるのだと思われる。

その度に自分は同じようなことを書かねばならないだと思うとなんだか気が重くなるが、改めてここで言っておくけれど

やはりこういうデマ騒ぎの責任はジュセリーノの予言というものを肯定している人たち全てにもあるのだということだけは自覚してほしいのである。

君等も決して被害者ではなく、加害者側の席に座っているのだよ。




※ 追記部分は重複のためにここでは削除しました。070516をご覧下さい